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彫留めとは

メレと言われる小さな宝石や地金に留める際、数ある技法の中でよく見かけるのが彫留めです。これは、地金に穴をあけ、そこに宝石をはめ込み、周囲の地金から「たがね」で爪を掘り起こして留める技法で、ダイアと共に周囲の地金がキラキラと輝くので、非常にリングを華やかに見せる技法です。手順としては、

1. ドリルで宝石の入る位置に穴をあけます。
2. 穴の周囲をすり鉢状にして、宝石をセットする台座を作ります。
3. 爪となる部分を残して「たがね」で穴の周囲を枠取りするように彫ります。
4. 爪の間の地金を取ります。
5. 「彫りたがね」で爪を起こします。
6. 「ナナコ」「ミルたがね」で爪の形を整えます。

このような手順で行いますが、天然の宝石は全く同じ形の宝石は1つとしてありません。それらを様々な角度から確認して微調整を行い、並びも高さも均等に留めるには、極めて熟練の技術を要します。そのため専門の職人が、長い作業時間をかけて作業する必要があり、製作コストは爪で留めるタイプと比較して高額になります。また職人によって、下記のようなところで技術の差が出ます。

1.宝石と宝石の間隔が、左右上下揃っているか?
2.爪の大きさが均一で、更になるべく爪が小さいか?
3.宝石の表面が地金や他の宝石面と揃っているか?

低コストで彫留めを製作する際に、東南アジアなど人件費の安い海外工場で、彫留め製作を依頼するケースが見られますが、上記のようなところで差が生まれるケースが多く、また爪3点で宝石を留めなければならない際に、よく見ると2点しか留まっていないといった場合もあり、宝石が取れる原因になることがあります。
一方現在では、マイクロスコープと呼ばれる特殊な顕微鏡を使い、極小の宝石を小さい爪で留める事で、宝石を爪が隠すことなく綺麗に見せ、さらに殆ど引っ掛からないようなデザインや、華奢で細かいデザインの製作も可能となっています。こちらは、更に細かな作業を求められるため、製作コストは割高となります。

このように、製作コスト(=商品価格)によってクオリティにも差があります。

彫留めには、主に下記のような種類があります。
○ 玉留め…宝石と宝石の間を泡のように凸状にして、全体的にキラキラさせる技法です。宝石の数が少ない場合でも、全体がキラキラするので多く見せる事が出来ます。また凸状ではなく、ダイアモンドのカット面に似せた彫りを入れてキラキラさせる技法もあります。
○ マス留め…宝石の周りを四角くマス形に切り、その中に宝石を埋め込む留め方です。周囲を四角ではなくレモン型に切った「レモン留め」や、五角形・六角形にした「亀甲留め」などがあります。
○ チョコ留め…周囲を円形に彫り、中に宝石を埋め込む留め方です。
○ 五光留め…宝石のまわりを光状に彫って輝きの効果を高めたものです。
他にも、ギッシリと宝石が詰まった「パヴェ」などがあります。

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