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貴金属相場情報

ジュエリーなどに用いられる金属の中で、先物相場の銘柄に指定されているのは、金、銀、プラチナ、パラジウム、銅、ニッケル、亜鉛などがあります。このうち一般消費者の目にも留まるように取り扱われているのは、金、プラチナです。

価格の変動要因

貴金属の価格の変動要因は様々ですが、例えば金で言えば、ここ数年、価格が上がり続けていました。その要因は、希少であり現物資産として考えられる事や、資源の枯渇が懸念されるためで、2001年の9.11テロ、インターネットバブル崩壊など、金銭に不安を与える要素で上がり、更にインドや中国などの新興国の成長などによって、富裕層の投資が金に向かった事が上昇要因でした。そして、2007年のサブプライムローン問題やリーマンショックで「アメリカドルや株や債券はもう信用できない」という欧米投資家のお金が多く流れ、その後、欧州の金融危機で一気に価格が高騰しました。金も他の商品と同様に、需要の増加や供給の減少によって需給がひっ迫すると、価格は上昇します。反対に需給が緩和すれば、価格は下落します。ここ数年は、金の需要が上がる要素が続いたと言えます。その結果、街のあちこちで金やプラチナの買取ショップが増えたり、押し買いなどの社会問題に発展する事態になりました。

金の相場
これまでの金価格の国内最高値は1980年の6,495円です。この時は、オイルショックの物価高騰に過敏に反応しました。物価の価格が上がるのをインフレと言いますが、インフレになれば通貨の価値が下がるため、実物資産の代表である金は、高値になります。しかしながら前述したような要因が続いた結果、世界的には、2006年から従来にないレベルで価格が上昇し、2008年にピークに達し、一時落ち着いた後、2009年以降に再度上昇傾向となり、2010年のギリシャ、アイルランドなどのヨーロッパの財政危機がユーロの信認をゆるがし、更に金の相場を押し上げた結果、2011年には史上最高額を記録しました。

一方、日本国内での相場は、為替に影響されるため、国内での金価格は、史上最高額を記録した時でも、1980年の記録を更新していません。直近では、2013年4月の1g=5,084円が最高になります。1980年は1ドル約250円、2013年4月は1ドル約99円でした。

金は、海外ではトロイオンスという単位で売買され、1トロイオンス=約31.1gになります。その相場で見ますと
1980年日本国内相場最高値時   1トロイオンス=850ドル(ロンドン市場)
2008年当時の史上最高値時    1トロイオンス=1,023.50ドル(ロンドン市場)
2011年9月史上最高値時     1トロイオンス=1896.50ドル(ロンドン市場)
2013年4月直近日本国内最高値時 1トロイオンス=1.581,50ドル(ロンドン市場)
となります。

一方、最近の安値は1999年の917円でした。この最安値を記録した要因はいくつかあり、
1. 当時EU統合に向けての話が加速しており、ヨーロッパ各国の中央銀行がEC統合・ユーロ発券に向けて資金調達のため、保有していた金を短期的に売却した。
2. さらに、これらの情報をつかんだ投資家が、猛烈な空売りをした。
3. 金鉱山では、上記のことから安値で大量販売、在庫を一掃しようと急いだ結果、下落が加速した。
4. アメリカ経済の発展によって、世界的に圧倒的優位になり、ドル通貨や国債が強くなった
といった事により、世界的に最安値を記録しました。

このような様々な要因の中で、ここ10年ほど、金属の価格は高騰してきましたが、ここへきて金をはじめ貴金属価格は落ち着きを見せていて、米景気の改善を見込み、株式などのリスク資産や通貨ドルに投資資金が向かったことや、新興国経済の減速や、米金融緩和の縮小観測で商品市場から資金が引き揚げられるのではないかといった憶測が、その要因と言われています。

プラチナの相場
通常は、プラチナの方が金より高いというのが常だったのが、2011年12月から、約28年ぶりに金の方が高い「逆転状態」が起こっていました。しかし、2013年11月以降、その状態は解消しています。

そもそも、金よりプラチナの方が高い状態が常となってきた理由として、金とプラチナの世界の生産・流通量が大きな要因です。プラチナの年間生産量は約200トンで、金に比べ12分の1ほどといわれています。流通量もプラチナの方が少なくなるので、共に宝飾品という共通の用途を持つ貴金属と考えれば、プラチナの方が、希少性が高いと考えられるためです。そのため、歴史的にこれらの2つの価格を比べた場合、プラチナの方が、金に比べて高い状態が常とされてきました。

しかし、2008年のリーマンショック後、世界経済が回復基調にあった中、ギリシャの債務問題に端を発しヨーロッパの財政危機が、世界に波及していきました。一般的に、プラチナというと宝飾品のイメージが強いかもしれませんが、実際には、自動車の排気ガスを浄化するマフラーの装置の一部や、工業用プラントの触媒といった工業関連の用途の割合が、プラチナ需要の半分程度を占めています。ですので、景気動向との連動性が極めて強いものになります。
そのためプラチナは、世界経済の減速のあおりを受け、需要減少→価格下落となりました。一方、金は、代替通貨、安全資産などの役割から注目を集めて、価格が上昇した結果、金の方が、価格が高くなりました。

しかし最近では、世界経済の回復傾向と連動して、プラチナ需要が増えてきている事によって、価格は上昇し始めています。日本国内でも、アベノミクス提唱後の円安・株高を背景に、日本の自動車業界の業績向上への期待によって、今後プラチナの工業用需要が増えるのではないか?という期待が高まったことが、プラチナ価格の上昇に一役買っているものと想像できます。

このように、金とプラチナでは、価格推移のパターンに違いがあります。そのため近年、金が過去のピーク時の価格を大きく超過したのに対して、プラチナはピーク時と比べて、価格が低い要因の1つです。ただ、いくら景気上昇の見通しや、プラチナの需給環境があると言っても、同じ貴金属カテゴリーにある金の価格が安定している状況において、プラチナの価格だけが、独り歩きして高くならないのは、プラチナの需給よりも、金価格との連動性が重視されていると考えることができます。

プラチナが日本で最も高かったのは、1980年の8,240円で、最近では2008年の7,589円になります。
1980年3月日本国内相場最高値時 1トロイオンス=1,050.00(ニューヨーク市場)
2008年3月史上最高値時 1トロイオンス=2,272.50(ニューヨーク市場)

一方、日本国内の最安値は、1995年の1,219円でした。

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